茅葺屋根の思想を住宅の性能として生かすために、床下にファースシリカ(シリカゲルを改良して調湿と空気清浄を行なう)を敷き込み、家屋内での生活水を大量にため、常に「水分管理」を行ないます。
天井裏のサイクルファンは、構造体の中を新鮮空気と調湿洗浄された空気で家中に循環しているため、構造木材の含水量を一定に維持し、さらに冬は窓から入った太陽熱を家の中に均一に取り込んで蓄熱し、暖房に大きく貢献します。
また、夏場は太陽高度が高くなるため、その角度を利用して日射熱を遮蔽し、冷房貢献いたします。
専用冷房器は、天井裏を均一に冷やして二階は天井からの輻射冷房、一階はサイクルファンで床、壁からの輻射冷房でマイルドな冷房が出来ます。
最小限の換気と調湿と空気清浄された空気がAIキットで家中に供給されるため、家屋内の空気はいつも森林の中のような環境です。さらに家を構成する木材など部材が常に空気に晒されているため、部材、木材の含水量が常に一定に保たれて腐朽菌が発生しない事が評価され75年から90年間、大規模改修や建て替えの必要を要しない「次世代高耐久認定」を交付されました。
調湿された空気が構造内を循環します。このため、夏期冬期ともほぼ一定の湿度をキープ出来ます。さらに冬は窓から入った太陽熱を構造体に蓄熱して約半分の暖房必要熱量を賄うため、国内初の「パネルの要らないソーラー住宅認定」を交付されました。
また、夏場の太陽高度の活用と独自の高い断熱性能で冷房熱の蓄冷で省エネを実現し、暖房と冷房双方の省エネ効果を評価され「次世代省エネ認定」を交付されました。この蓄熱蓄冷された熱は輻射によって放熱するため極めてマイルドな冷暖房空間の中で生活する事が出来ます。
独自の断熱・気密手法で家全体をスッポリとシームレス状に居住空間を包んでしまうため、建物全体の剛性が大きく向上し、さらに外気の温度や湿度に影響を受けません。
この断熱・気密の性能は多くの特許技術によって全てに家の性能が担保される事が、他の工法の取れないファース独自の大きな特徴です。
この断熱・気密手法はそれぞれが「断熱評定」「気密特別評価方法認定」を取得しております。
構造体を特殊な樹脂でシームレス状に包む事と土台と基礎部分が吸震構造になっているため、地震に極めて柔軟に対応して被害を最小限に防ぎます。
今回の新潟中越地震や過去に数々の地震に遭遇して来ましたが、「ファースの家」は地震や自然災害に極めて強いと評価されています。
家屋内でのカビやハウスダストの要因となる乾燥や多湿を防ぐ「水分管理」を行なうため膨大な換気量の必要な燃焼機器を使用しない、国内で始めてで唯一のオール電化専用工法です。
「ファースの家」は、家の性能が伴っているのと深夜電力の活用で他の熱源より、驚くほど安価な冷暖房費用で済み、安全でクリーンな、クオリティーの高い居住空間を作る事が出来ます。
ファースの家にも泣き所があります。家屋内の高い気密性能とグラスウールより硬い断熱材を使用しているため、家屋内反響音が大きくなります。しかし、多少の性能低下が伴いますが、様々な対応策はあります。また、空気循環装置や余分な水分を除去するための除湿装置などの稼動電力料(月500円程度)とメンテナンスが必要です。